「十二支のおはなし」   文*内田鱗太郎  絵*山本孝   岩崎書店 えほんのマーチ1



 友人宅で発見(笑)。十二支の起こりの伝説をとても個性的な絵本にしてあります。

神様のお許しで、新年のあいさつにきた者の内、早いものから順番に十二名だけ、一年間ずつ、

その年の大将にしてもらえることになり、動物たちは大はりきり。それぞれの個性を発揮して、

デッドヒートを繰り広げます。

のろまだけどしっかり者の牛は、前の日から出発しますが、その背にはちゃっかりねずみが

乗っかっています。

 元旦、虎は全速力で御殿へ。辰はくもに乗って雨といなずまをお供に一っ飛びです。

へびは辰にくもに乗るよう誘われたのに、怖いのでやっぱり地面をにょろにょろ。

サルと犬のけんかをニワトリが止め、いのししは脚が速すぎて御殿を通り越し・・・・・いやいや賑やかですな。

基本的なエピソードは変わりません。一番になったのは、牛の背に乗ってきたねずみです。

ねずみにだまされて日にちを間違え、大将になれなかった猫が、それからねずみを追いかける

ようになったんですよね。
 
 独特の擬音を使ったリズムのある文章(朗読すると面白い。聞いてくれる人を捕まえましょう。笑)と、

中華風でとっても濃い絵が新鮮。まんまる学者メガネをかけたニワトリや、鼻息荒い辰にちょっとまぬけな猫など

一度見たら忘れられない画風ですねえ。迫力満点コッテリです。
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